« ダンボールとの長い付き合い | トップページ | 瓦でカミロボ »

2009年5月10日 (日)

メキシコプロレスの写真集

100_1今回は本の紹介です。

タイトルは「ルチャの狂気 覆面の孤独」。

メキシコプロレス “ ルチャリブレ ” の写真集です。

たまたま本屋さんで見つけて、

「これは自分好みの濃い目の本が出版されているなぁ…」と

瞬間的に購入を決めた後に著者の名前を見てみると、
プロレスカメラマンの大川昇さん撮影、と書かれていて納得。

大川さんとは以前より親しくさせて頂いていたこともあって

(というのも、大川さんの奥さんに
 若い頃に仕事で大変お世話になっていて)

あぁ、これはプロ中のプロによる
本当に純度の高い写真集が出版されたんだなぁ、と、
充実感に浸りながら購入。

帰り道にメキシコ料理の移動式ファーストフード店で
一杯やりながらページをめくり、至福の時を過ごしました。

   ★     ★     ★

大川さんのご職業は「プロレスカメラマン」。

ご自身でも書かれていますが、
プロカメラマンではなくプロレスカメラマン。

やっぱり、そこに “ レス ” が付く、
プロ中のプロが撮影された写真というのは訴えるものが違います。

プロレスを知り尽くした人が愛をもって撮影する「光と影」です。

この写真集を見ていると、メキシコという国に
プロレス(ルチャリブレ)という「なんだか得体の知れないもの」が
普通に存在している事の楽しさを思います。

誤解を恐れずに書くと、プロレスなんて、言ってみれば
世の中にとって無駄なもの、そして、
メキシコレスラー(ルチャドール)の大半が被っている
「覆面」というものも、スタミナ勝負の世界での “ 効率 ” を考えると、
本当に必要の無い無駄なものと言えます。

…が、そんな無駄なものが、遠く離れた異国では
人々の日常を彩る楽しみとして「素」の状態で溶け込んでいる。

子供やおばちゃんたちが「なんだか得体の知れないもの」を
普通に受け入れて楽しんでいる。

これは本当にステキな事だと再認識しましたね。

   ★     ★     ★

大川さんは写真集の中で「人生」という言葉を
繰り返し使われています。

人生か…。 やっぱり、そうなんだよなぁ…。

僕らは、一つの非日常空間の仕組み、
虚構の中でこそ際立って見えてくる
(観客も含めた)様々な人生のリアルな断片に惹かれているのだろうな。

光と影のコントラストが強い方が、
より「人生」がはっきりと際立って見えてくる。

ルチャリブレの世界を20年以上も撮り続ける大川さんの写真は、
僕たちにそういった事を思わせてくれます。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215720/45138070

この記事へのトラックバック一覧です: メキシコプロレスの写真集: